アズマシャクナゲ

学名 Rhododendron metternichii Sieb. et Zucc. var. pentamerum
別名 シャクナゲ
東石楠花、東石南花 分類 ツツジ科ツツジ属ツクシシャクナゲ変種 (常緑低木)
東日本(関東周辺)に生えるシャクナゲの意。中国で石楠は、バラ科のオオカナメモチの名。シャクナゲの語源は未調査。 原産・分布 本州(長野・静岡〜岩手・山形)
神奈川県 シャクナゲの仲間の自生は無い。
用途 庭木
深山の尾根筋に多く生える。高さは2〜3mになる。
シャクナゲは、ツツジ属の中で常緑のものの総称名。中でも、関西ではホンシャクナゲ、関東ではこのアズマシャクナゲが一般的で、単にシャクナゲとも呼ばれる。ホン〜は花弁が7枚、アズマ〜は5枚で、ともにツクシ〜(7枚)の変種とされる。
シャクナゲには、このほかにも種があり、さらに多くの園芸品種がある。


横浜市
鶴見区
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幹は直立するが、枝は曲がって地につくこともある。古くなると、樹皮は不規則に剥げて落ちる。

横浜市
鶴見区
040405
葉は互生し、枝の先にやや輪状に集まる。葉身は、倒披針形あるいは狭長楕円形で、革質、表面には光沢がある。縁は全縁。

横浜市
鶴見区
040405
ツツジの仲間の中では、最も豪華な花を咲かせる。花の色は、開くにつれ淡い色になる。
5月〜6月に、枝の先から出る総状花序に、多数の花をつける。花冠は5裂し、雄しべは10本、雌しべより短い。ホンシャクナゲは花冠が7裂、雄しべが14本。


横浜市
鶴見区
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常緑広葉樹の割りには、寒冷地にも生えるため、冬の間は、葉が裏面を内側にして、丸まる傾向がある。 冬芽

横浜市
鶴見区
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こぼれ話 「メッテルニッヒ」
学名にある「metternichii」は、オーストリアのメッテルニッヒ公をの名を記念したもの。メッテルニッヒ公は、自分の庭で、ヒマラヤのシャクナゲから、新しい園芸品種を作り出したほどの、好事家だったと言われる。

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