サルナシ |
学名 | Actinidia arguta | |
別名 | シラクチヅル、シラクチカズラ、コクワ | ||
猿梨 | 分類 | マタタビ科マタタビ属 (落葉つる性) | |
実が梨の形に似て、猿がよく食べるのでサルナシと付けられた。 | 原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州、アジア東北部 | |
神奈川県 | 丹沢、箱根、小仏山地の林縁に生える。三浦半島北部、多摩丘陵にまれに見られる。 | ||
用途 | 現代的用途は特にない。イカダ、かずら橋などに使われた。 | ||
山林中、特に林縁に多く生える。蔓植物はおしなべて、他の樹にからみついて高く登り、うまくいけばその木の樹冠を覆う。 | 樹 丹沢 神の川 060730 |
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茎(幹)は、直径15cmになることもある。若枝は褐色で軟毛を密生しているが、後に無毛。縦長の皮目が多い。 壮木の樹皮は不規則に割れ、剥がれる。ブドウの幹とも似る。 特に太くなった幹は、輪切りにすると紋様が面白いので、土瓶敷きにしたと言う。また、山で喉が渇いたら、この茎を切ると水が滴る。昔は、いろいろ有益な樹だったのだろう。 |
幹(左) 丹沢 神の川 060730 若木幹 丹沢 神の川 060730 |
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葉は互生し、葉身は広楕円形で、質は硬い。表面はやや光沢があり、ほぼ無毛。裏面は脈上、脈腋に毛がある。縁には棘状の鋸歯がある。葉柄が赤いので目立つ。 | 葉 丹沢 神の川 060730 |
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雌雄異株。雌花、雄花、両性花がある。 5〜7月に、雄花と両性花は、葉腋から集散花序を出す。雌花は単花で咲くとあり、写真は単花に見えるが両性花か。 花言葉「誘惑」 サルにとっての花言葉。 |
花 丹沢 神の川 070603 |
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サルナシの果実は液果。2〜2.5cmでりんごのような形をしている。フルーツのキウイの仲間であり、無毛ではあるが似ている。 ★食★熟すと淡緑黄色になり、甘酸っぱく美味しい。山の動物達の秋の食料になる。 |
若実 丹沢 風巻の頭 060730 |
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1年枝は、褐色で無毛。出っ張りは葉痕で、形はほぼ円形をしている。冬芽は、この出っ張りのなかにある。 | 冬芽 丹沢 大室山 070201 |
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上の写真の、半球状の膨らみを破って新芽が出ている。葉の裏面主脈上に、細毛が白く光って見える。 | 新葉 丹沢 大室山 0705201 |