オオミヤマガマズミ |
学名 | Viburnum wrightii var. stipellatum |
別名 | ||
大深山ガマズミ | 分類 | スイカズラ科ガマズミ属ミヤマガマズミ変種 (落葉低木) |
ガマズミに比べて深山に生え、母種のミヤマガマズミに比べて、葉の巾が広いことから。 | 原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮 |
神奈川県 | 丹沢、箱根のブナ帯に生える。 | |
用途 | 特になし | |
ガマズミよりも山地の上部のブナ帯に生えるが、ミヤマガマズミが日本海要素型なのに対し、本変種は太平洋要素型とされる。丹沢のブナ帯にミヤマガマズミは無い。樹高は3〜4mになる。 見分け方(ガマズミ節) |
樹 丹沢 城ヶ尾峠 090531 |
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葉は対生し、倒卵形で先が細まって伸びて尖る(ガマズミに比べ細身で、先端が尾状)。縁には鋭い鋸歯がある。葉柄は1cm以上あり赤味を帯び、絹毛がある。表面には短毛が密生し触るとざら着く(ミヤマガマズミは無毛)。 | 葉 丹沢 城ヶ尾峠 090531 |
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雌雄同株、両性花。 花は5〜6月に、枝の先端に散房花序を、上向きに出し白い小さな花を多数つける。花弁は5裂し、雄しべを5個つける。花柱は短い。 花言葉「私を無視しないで、愛は強し、恋のあせり、結合」 どれもガマズミの仲間で共通。ちょっと意味深です。 |
花 丹沢 城ヶ尾峠 090531 |
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秋には赤く実が熟す。ガマズミの仲間は核果で綺麗な赤色になる。 落葉樹林の中での低木であり、日照の少ない場合、実の量は少ない。それでも果穂の重みで枝先は垂れ下がる。 |
実 丹沢 高指山 171024 |
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種子(核)は扁平な卵形。縦に筋があり先が尖る。 | 種子(核) 丹沢 高指山 171024 |
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冬芽はガマズミの仲間はみな同じように見える。芽鱗は4枚、大きい1対と小さな1対が十字になって新芽を包む。 ガマズミの1年枝は細かい毛に覆われるが、オオミヤマガマズミのそれは無毛。 |
冬芽 丹沢 城ヶ尾峠 080403 |