ノリウツギ |
学名 | Hydrangea paniculata |
別名 | ノリノキ、サビタ(北海道) 綉球(中) |
|
糊空木 | 分類 | ユキノシタ科アジサイ属 (落葉低木) |
樹皮が粘液を含み、製紙用の糊とされたためノリウツギとなった。 | 原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州。南千島、サハリン、中国、台湾。 |
神奈川県 | 丹沢、箱根、県央の丘陵地に見られる。 | |
用途 | 庭木、細工物 | |
日当たりのよい山野に生える先駆種。樹高は2〜3mになり、よく分枝する。 園芸品種として、全部の花が装飾花となったミナヅキ、変種として葉裏に圧毛が多いビロウドノリウツギなどがある。 |
樹 長野県 駒ヶ根市 050829 |
|
樹皮は、縦に割れて外皮が落ちる。 樹皮には多量の粘液が含まれ、古くから和紙を作るときの糊料とされた。 ★薬効★民間療法では、樹皮や根の粘液を疥癬などの治療薬として使われた。 |
幹 丹沢 犬越路 070201 |
|
葉は対生し、葉身は楕円形あるいは卵状楕円形、縁には低い鋸歯がある。両面脈に沿って短毛がある。 |
葉 長野県 駒ヶ根市 050829 |
|
7〜8月に、本年枝の先に大きな円錐花序をつける。円錐花序の縁に装飾花があり、その中に両性花が多数ある。 装飾花は萼が発達したもので、結実しない。両性花には、萼や花弁はあるが小さい。装飾花は虫を呼ぶための宣伝用。 花言葉「同士、しとやかな恋人、臨機応変、高慢、移り気な方」などいろいろある。 |
花 箱根 湖尻 030803 |
|
両性花の受粉が終わると果実の成長が始まる。3つの花柱が先に突き出る。実は刮ハ。 装飾花は役割が終わると下向きになる。 |
花後 長野県 駒ヶ根市 050829 |
|
冬に円錐状の独特の花殻が残り、突きでる。実殻と装飾花が残っている。 | 花殻 丹沢 犬越路 070201 |
|
頂芽は暗褐色で、四角錐形をするが、短く尖る。 枝は灰褐色か褐色で無毛。 |
冬芽 丹沢 犬越路 070201 |