ナワシロイチゴ |
学名 | Rubus parvifolius |
別名 | サツキイチゴ | |
苗代苺 | 分類 | バラ科キイチゴ属 (落葉小低木) |
苗代のころに花が咲くのでついた名。別名は同じ主旨で皐月(5月)イチゴ。かつて苗代は夏至の少し前に作られていた。旧暦では5月、新暦では6月になる。イチゴについてはヘビイチゴを参照。 | 原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、中国、台湾。 |
神奈川県 | 全域に普通に自生する。 | |
用途 | 特になし。 | |
全国に分布し、日当たりの良い草地に生える。木本ではあるが立ち上がることなく、他の植物の上に覆い被さりながら生育する。 一般的には苗代を作るころ赤く実が熟すのでついた名、といあるが実が熟すのはもう少し遅く立秋前後になる。 |
花期の樹 群馬県みなかみ町赤谷 090801 |
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茎や葉柄に下向きの刺がある。また葉柄の付け根には托葉がある。 | 茎 上野原市秋山 140609 |
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葉は互生し、葉身は奇数羽状複葉で、ほとんどが3出複葉になる。小葉は菱形状倒卵形で先は丸く、縁には欠刻状の重鋸歯がある。表は明るい黄緑色、裏は白い綿毛が密生する。 | 葉 上野原市秋山 140609 |
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枝先や葉腋に散房状の花序をつけ、5〜6月に紅紫色の花を上向きに咲かせる。萼、花弁ともに5枚で萼は平開するが花弁はほとんど開かず、雄しべ雌しべの先だけが見える。 萼、花軸、花柄に毛と刺が密生する。 |
花 上野原市秋山 140609 |
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受粉後若い果実はしばらく写真のような、液果になるとは思えない形状が続く。 | 若い実 上野原市 秋山 140710 |
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直径約1.5cmの集合果。ウメやモモなどと同じ核果が複数集まった集合果とされる。 | 実 群馬県みなかみ町赤谷 090801 |
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核果の果肉部分が消失し、勾玉状の核だけが残った。核は1.5mm程で表面に網目状の細かな皺がある。 | 種子 上野原市 秋山 140808 |
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部分的に鮮やかに紅葉していた。 | 紅葉 上野原市 秋山 141109 |