ミツバウツギ

学名 Staphylea bumalda
別名 コメゴメ
三葉空木 分類 ミツバウツギ科ミツバウツギ属 (落葉低木)
葉が3出複葉で、花がユキノシタ科のウツギに似ることから。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国
神奈川県 全域で普通に見られるが、海岸の近くには無い。
用途 山菜(新芽)
山地に普通に生える。川沿いや林縁に多い。よく枝分かれして、樹高は3〜4mほどになる。
ウツギの名を持つ木は多いが、ミツバウツギ科では本種のみが「ウツギ」。


丹沢
三ケ瀬川
090531
ミツバウツギ樹
低木であり株立ち状になる。1年枝の樹皮は褐色(下写真)で、後に淡灰褐色になる。かすかに縦縞模様がある。
幹は固く、枝分かれしながらも直線的に伸び4mになるものもある。


上野原市
秋山
160509
名はウツギであるが、実際は空木ではない。芯には白い髄が詰まっている。


上野原市
秋山
161107
葉は3出複葉で対生する。小葉は卵状長楕円形。縁には細かい鋸歯がある。

丹沢
塩水沢
040513
ミツバウツギ葉
5〜6月に、若枝の先に円錐花序を出し、小さな白い花を開く。両性花
花は全部咲くわけではなく閉鎖花も多いようだ。蕾が多いわりに樹全体が花で覆われるようなことはない。
花言葉 「謙虚」


丹沢
塩水沢
040513
ミツバウツギ花
果実は刮ハで、折り紙の奴さんの袴に形はそっくり。偏平で膨らみがあり、中には1〜3個の淡黄色の種子がある。
実の形から、カエデ科の近縁種と考えられている。
★食★キジバト、シメ、ツグミ


丹沢
水の木
050619
ミツバウツギ実
種子は約5mmの大きさで倒卵形、淡黄色、光沢がある。 種子

群馬県
水上町
赤谷
091004
ミツバウツギ種子
枝は褐色あるいは紫褐色で、2年枝には細かい縦の筋が入る。通常は枝の先端に、黒褐色の冬芽が2個付く。側芽も頂芽と同じ大きさ。冬芽の芽鱗は1対。 冬芽

丹沢
日陰沢
070201
ミツバウツギ冬芽
春には側芽も含め、ほとんど全ての冬芽が一斉に芽吹く。
★食★若葉は食用になる。山菜として全国的に利用されている。淡白でアクや苦みが無い。おひたし、あえもの、煮物、汁の実、天ぷらなんでも良いようだ。昔から味付けして煮たものを、混ぜご飯にして食べた。
芽吹き

上野原市
秋山
150410
子葉(双葉)と三出複葉の本葉が2枚の典型的な芽生え。 芽生え

上野原市
秋山
130524

樹げむのTreeWorld Top