ミツバツツジ | 学名 | Rhododendron dilatatum |
別名 | ||
三葉躑躅 | 分類 | ツツジ科ツツジ属 (落葉低木) |
葉が枝先に、3枚輪生するため。 | 原産・分布 | 本州(千葉県以西、滋賀県、和歌山県) |
神奈川県 | 箱根、丹沢、小仏山地の沢筋や岩場に生える。よく似たトウゴクミツバツツジより、標高の低いところに分布する。 | |
用途 | 庭木 | |
丹沢には、本種とトウゴクミツバツツジの、2種のミツバツツジが自生する。春先に、ともに明るい紫色の花を咲かせるが、本種の方がほぼ1か月早い。以下比較の説明では「トウゴク」と略す。 園芸用の採取(盗掘)のために減少している。 |
樹 丹沢 札掛 060409 |
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葉は枝先に3輪生し、葉身は菱形状広卵形。若葉は両面に腺毛があって粘り、内側に巻く。成葉は無毛で洋紙質。縁は全縁で、少し波状になる。葉脚部の縁が、内側に巻き込むのが特徴。 枝は、車輪状に2〜4本が分枝する。若枝は褐色で、古くなると灰色。 |
葉 丹沢 神の川 060730 |
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花は4月に、葉に先立って咲く(トウゴクは葉と同時)。雄しべは5本(トウゴクは10本)、花冠とほぼ同じ長さ。 | 花 丹沢 仏果山 050417 |
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果実は円柱形の刮ハ。熟すと5裂して種子を出す。 | 若実 丹沢 神の川 060730 |
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葉は枝の先に3輪生する。葉身は広卵菱形または広菱形、縁は全縁あるいは波状鋸歯。両面ともほとんど無毛。 ツツジの仲間の紅葉は綺麗。 |
紅葉 横浜市 鶴見区 (植栽) 041107 |
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一年枝は褐色で細く、無毛。 冬芽は褐色で無毛。芽鱗の先が少し外へ開く。 円柱形の刮ハの果皮が残る。 |
冬芽 丹沢 行者岳 060223 |
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ツツジミマルフシ タマバエノ1種により、実が不整形に肥大した虫こぶ。10月頃、成熟した幼虫が虫こぶから脱出し、土の中で越冬する。 様々なツツジに寄生する。 |
実虫こぶ 群馬県 三国峠 051002 |