メタセコイア | 学名 | Metasequoia glyptostroboides |
別名 | アケボノスギ 水杉(中)、dawn redwood(英)、 |
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(漢字無し) | 分類 | スギ科メタセコイア属 (落葉高木) |
名前は学名(属名)をそのまま。セコイアは同じヒノキ科の種で、世界一の樹高に達している常緑性の高木。 英名のdawnは、曙、はじまりなどの意で、別名はアケボノスギ。 |
APG分類 | ヒノキ科メタセコイア属 (落葉高木) |
原産・分布 | 中国原産(1945年四川省で発見。1950年に種子が渡来) | |
神奈川県 | 自生は無い | |
用途 | 公園・街路樹、建築・器具材、薪炭 | |
古くから北太平洋沿岸や北米で、後期白亜紀の化石として発見されていた。当初はセコイア属に分類されていたが、戦時中、古植物学者三木茂によって新属metaseqouiaが提唱された。 1945年中国で生きた樹が発見され、生きている化石として注目を集めた。戦後になり、メタセコイア属の提唱者三木茂の元に種子や苗が送られ、1950年頃から、実生苗が日本の各地に配られた。各地のメタセコイア巨木は、この時のものが多い。 幹は直上し、樹冠は綺麗な三角錐となるので典型的な針葉樹の樹形といえる。秋には黄葉し、冬には落葉して向こうが透けて見える三角錐を見ることができる。 |
樹 藤沢市 六会 050508 |
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樹 横浜市 大倉山梅林 240906 |
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冬の樹 丹沢 札掛 060223 |
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樹皮は赤褐色で、縦に裂ける。 | 幹 新宿区 新宿御苑 020502 |
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写真上は、1年枝の伸長とともに展開する葉。葉は羽状に対生し、線形で先端は尖る。巾1〜2mm、長さ1〜3cmで、断面は扁平。ごく短い葉柄がある。枝も対生する。 よく似たラクウショウは互生なので区別できる。 新緑の緑は明るく綺麗で、街路樹に好まれる。 冬には1年枝ごと葉が落ちるため、毎年同じ節から新しい1年枝と葉が展開する。 |
展葉 新宿区 新宿御苑 020502 |
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葉 新宿区 新宿御苑 020502 |
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雌雄同株。 雄花は枝の先に、長い穂状に垂れ下がる。開花は翌春だが10月には蕾の花序が枝先に枝垂れていた。 |
雄花序 茨城県 筑波 061019 |
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雌花は枝に頂生する。熟すと褐色なり、乾燥時に中から翼を持った種子が出る。 | 球果 厚木市 七沢公園 070930 |
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球果 新宿区 外堀公園 081224 |
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葉の着いていた1年枝は、冬に葉と一緒に落ちる。冬芽からは、小枝と葉が同時に伸びる。 | 冬芽 品川区 林試の森 050325 |