マツブサ

学名 Schisandra repanda
別名 ウシブドウ
松房 分類 マツブサ科マツブサ属 (落葉つる性)
茎が松脂の匂いがして、実が房状に垂れ下がるための名。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州、朝鮮南部
神奈川県 箱根、丹沢、小仏山地の落葉樹林内や林縁に生える。
用途 特になし
茎は他の木に絡みつきながら長く伸びる。茎から短枝がよく発達する。

丹沢
三ケ瀬川
080706
蔓は右巻き。古いつるの表面にはコルク質が発達し、松脂のにおいがする。

丹沢
三ケ瀬川
080706
葉は短枝の先に束生する。葉身は広楕円形あるいは広卵形、質はやや厚く無毛。縁は3〜4対のごく低い歯牙がある。

丹沢
三ケ瀬川
080706
雌雄異株。
花は6〜7月に、短枝の葉腋から出て淡黄色で下垂する。
写真左に花被片が落ちた状態の花がある。雌花には十数個の雌しべがある。
雌花

丹沢
三ケ瀬川
080706
マツブサ雌花
上の写真の一つの花が、花床が伸びて穂状になり、球状の液果がつく。10〜11月に黒く熟す。美味しそうだが、酸味が強い。薬用にするという。

丹沢
三ケ瀬川
081012
マツブサ実
1つの実の中に2つづつ種子が入る。茶褐色で表面は凸凹している。 種子

081012
マツブサ種子
冬芽は褐色、無毛で卵形あるいは長卵形、先がとがる。一つの節に副芽がつく。芽鱗は7〜10枚。写真は短枝の冬芽。
葉痕は半円形〜偏円形(写真の凹部)。
冬芽

丹沢
三ケ瀬川
090531

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