カヤ 学名 Torreya nucifera
別名 カヘ(古)、カヤノキ、カヤノミ、ホンガヤ
Japanese Nutmeg(英)
分類 イチイ科カヤ属 (常緑高木)
古名のカヘが転じたとされる。 原産・分布 本州(宮城県以南)、四国、九州、済州島
神奈川県 全域に普通に見られる。
用途 庭木、境内木、建築・彫刻材、碁盤、将棋盤
山林にモミなどに混ざって生える。幹は直立して樹高は25mほどになる。枝は水平に開出する。
食べられる実のなること、常緑で葉に棘があり厄除けになることなどから、古くから親しまれ、各地の正月や節分、盆などの行事に登場する。
神社・お寺に植採の巨木がある。


東京都
八王子市
保井寺
080330
樹皮は淡灰褐色で、浅く縦に裂け薄く剥がれる。若い木の樹皮は裂け目はあるが剥がれることはない。
材は淡黄色で水に強く、耐久性がある。大径木の柾目は美しいので碁盤、将棋盤として珍重される。


丹沢
丹沢山
040802
葉は線型で枝に2列につく。革質で固く、先が針状に尖るため触ると痛い。
表面は緑色で光沢があり葉脈(中肋)の隆起が無い。裏面は白色の2筋の気孔線があるため白味を帯びる。
葉枕は低く細長い。ごく短い葉柄がある。


丹沢
堂平
061112
雌雄異株
花期は5月。雄花は前年枝の葉腋に多数つく。雌花は前年枝の先に、短枝で数個つく。
雄花・蕾

東京都
八王子市
保井寺
080330
裸子植物なので、実ではなく種子が直接枝につく。
仮種皮が種子の周りを包み核果状になる。花の翌年10月に熟して裂ける。写真の枝の先についている小さな楕円形は今年の実(種子)。
肉質の仮種皮はヤニ臭が強いが、灰汁抜きすると種子は食用になる。種子は、一般に榧子(ひし)と呼ばれる。
実(種子)

群馬県
みなかみ町赤谷
081004

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