イスノキ | 学名 | Distylium racemosum |
別名 | ユスノキ、ヒョンノキ、ユシノキ | |
柞の木 | 分類 | マンサク科イスノキ属 (常緑高木) |
語源はよくわからない。材が硬く、櫛を作ったためクシノキが訛ったのではとされる。 | 原産・分布 | 本州(関東南部以西)、四国、九州、沖縄、済州島、台湾、中国 |
神奈川県 | 大和市、小田原市など、数箇所で自生状態のものを確認。 | |
用途 | 庭木、器具材 | |
暖地の山に生える。九州南部では、照葉樹林の主な構成樹種となる。 樹高は20〜25m、幹は直径1mになるものもある。樹皮は灰黒褐色で、皮目が多く、ざらつく。 材は硬く、箸、しゃもじ、ソロバン玉などに使われる。 |
幹 品川区 林試の森 030115 |
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葉は互生し、葉身は長楕円形で革質。両面ともに無毛で、縁は全縁。 | 葉 品川区 林試の森 041031 |
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雌雄雑居性。 3〜4月、葉腋に円錐花序を出し、先の方に両性花、基部に雄花を付ける。花には花弁が無いので目立たない。 |
花 藤沢市 六会 日大苗圃 050421 |
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実は刮ハで卵形。星状鱗毛の覆われていて黄褐色。熟すと2裂して黒い種子を出す。 | 実 東京都 海の森公園 141011 |
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種子は黒褐色でつやがあり、約5mmの扁平な楕円形。白い部分は果実(子房)と繋がっていたいわゆるヘソ部。 刮ハが2裂する際、厚い内果皮が歪み弾き飛ばされる。種子散布は自力散布のタイプ。 |
種子 東京都 海の森公園 141011 |
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葉柄や若い枝、冬芽に褐色の星状毛がある。冬芽は小さく芽鱗に星状毛が密生している。 | 冬芽 東京都 海の森公園 160227 |
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花芽の無い葉腋には葉芽がつき、開花と同時に芽吹く。常緑樹で早春の芽吹きは珍しい。 新芽は赤みを帯びきれい。 |
芽吹き 東京都 海の森公園 170225 |
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イスノキハタマフシ。ヤノイスアブラムシの寄生により、半球状の虫こぶができる。虫こぶの色は日照により、黄緑〜赤紫色になる。 | 虫こぶ 藤沢市 六会 日大苗圃 050508 |