イヌコリヤナギ

学名 Salix integra
別名
犬行李柳 分類 ヤナギ科ヤナギ属 (落葉低木)
柳行季の材となる、コリヤナギに似ているが、行李を作ることはできない。役に立たない、と言うことでイヌがついた。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州、南千島、朝鮮、ウスリー
神奈川県 全域に普通に生える。
用途 庭木、細工物
日当たりの良い川岸、湿った裸地に普通に生える。根元から叢生し、多くの枝を分け、樹高は2〜3m、大きいもので6mになる。
若木の樹皮は、皮目はあるが比較的滑らか。太くなると円形状あるいは縦の割れ目ができる。
ヤナギ科の木の樹皮には配糖体サリシンが含まれ、世界の各地で薬用とされている。
★薬効★解熱。樹皮を水洗いし日干しにする。民間療法。


群馬県
みなかみ町赤谷
070708
イヌコリヤナギ幹
葉は対生または互生。写真のように一つの枝で対生状、互生状、3輪生状などがある。葉身は狭長楕円形、先は鋭頭から鈍円頭、基部は円形から浅心形になる。両面ともに無毛で、表面は緑色、裏面は粉白色。葉柄はきわめて短い。縁は低い細鋸歯。大きい対と小さい対が交互に付く。先は短く鋭頭になる。質は革質で、表面は光沢がある。縁は全縁。

群馬県
みなかみ町赤谷
070708
イヌコリヤナギ葉
雌雄異株
4月に展葉より早く、前年枝葉腋に尾状花序をつける。雄花序は長さが2cm前後。葯は濃紅色で花粉(黄色)が出ると小さく黒くなる。
雄花

群馬県
みなかみ町赤谷
140405
雌花序は長さ2cm前後。子房に白い短毛が密生するため全体に毛深く見える。柱頭は2裂し黄緑色で赤味が入る。 雌花

群馬県
みなかみ町赤谷
140405
果実は刮ハで、尾状に多数つく。熟すと2裂し、白い綿毛を持つ種子を、数個出す。 種子

群馬県
みなかみ町赤谷
120602
イヌコリヤナギ刮ハ
一年枝は、緑褐色〜紅紫色で無毛、つやがある。
芽燐は1枚で、合わせ目が見えない。互生、対生、3輪生のような付きかたは、葉と同じだが、より特徴が分かる。
冬芽

群馬県
みなかみ町赤谷
071202
イヌコリヤナギ葉
芽吹きから展葉時期の葉は柔らかく美しい。 展葉

群馬県
みなかみ町赤谷
120602
イヌコリヤナギ葉

樹木の写真Top