フジウツギ |
学名 | Buddleja japonica |
別名 | カワラウツギ、酔魚草 | |
藤空木 | 分類 | フジウツギ科フジウツギ属 (落葉低木) 有毒植物 |
姿がウツギに似て、フジのような花が咲くのでついた名。 | 原産・分布 | 本州(東北〜近畿の太平洋側)、四国。 |
神奈川県 | 県西部に多く、他にはわずか。 | |
用途 | 庭木、公園樹、建築、家具、器具、楽器材、彫刻、樹皮は細工物 | |
山地の開けた場所や渓流沿いなどの明るく水質な場所に生える。樹高は1.5m以下。日当たりの良い崩壊地などでは大きな群生になる。 魚毒性があるので、すりつぶして毒流し漁に使った。 ★毒★全木にサポニンを多く含む(溶血作用、胃腸障害)。 |
群生 上野原市 秋山 180709 |
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明るい林内では、枝を分けて横に伸長するため、写真のように平面的な枝振りになる。茎頂に花序がつくと垂れ下がることが多い。 | 樹 上野原市 秋山 120809 |
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茎の断面は四角形で陵がある。上下に伸びる枝では葉が十字対生することが分かる。 茎は2年目で木質化して茶色になる。 |
幹 上野原市 秋山 120809 |
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葉は単葉で対生する。葉身は披針形あるいは長楕円形で、縁には低く鋭い鋸歯がある。 水平に伸びる枝では茎がよじれることで葉を水平にしている。 |
葉 上野原市 秋山 120809 |
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7月〜8月に茎頂に穂状花序をだして紅紫色の花を多数つける。花は花序の基部から上部へ順次咲いていく。同時に咲く花の数が少ないためか華やかさは無い。 一つの花の花冠は1.5cmほどの筒状で曲がり先が4裂する。花冠の外側は星状毛が密生する。 |
花 上野原市 秋山 140708 |
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実は約1cmの長卵形で、熟すと2〜4裂する刮ハ。 | 実 上野原市 秋山 151105 |
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冬には穂がついたまま枯れた葦か稗のようにも見える。よく見ると節ごとに冬芽があり木本であることが分かる。 | 冬の姿 上野原市 秋山 190131 |