ダケカンバ 学名 Betula ermanii
別名 ソウシカンバ
岳樺 分類 カバノキ科カバノキ属 (落葉高木)
高山に生える樺の木の意。 原産・分布 北海道、本州(奈良県以北)、四国(除く香川)、アジア東北部
神奈川県 丹沢のブナ帯に稀。
用途 建築・器具材
カバノキの仲間(カバノキ属)は、典型的な陽樹で先駆樹種。明るく開けたところに、一斉に芽生え、純林を作る。
ダケカンバは、中でも高山や北地の山地に生え、高さは10〜15mになる。写真は、標高2200m付近。
先駆種


静岡県
大井川東俣
040812
ダケカンバ樹
森林限界にまで生育し、そこでは灌木状になる。写真は、標高2600m付近。 森林限界付近の樹

静岡県
間ノ岳
020811
ダケカンバ樹
樹皮は灰褐色または淡褐色を帯び、紙状に剥がれる。

丹沢
天王寺尾根
060413
ダケカンバ幹
雌雄同株、雌雄異花。
夏に枝先を見ると、2年分の花序や果実を見ることができる。
写真手前左側が、今年の春に受粉した、未熟の果穂。10月頃熟し、翌年春に種子が飛ぶ。果穂は上向きに付く。
写真向こう右側が、翌年咲く雄花序。翌年5〜6月に展葉と一緒に開花し、垂れ下がる。雌花序は、その下の葉腋の短枝の先に付く。翌年咲き、受粉すると写真左のようになる。
果穂と若雄花穂

静岡県
大井川東俣
040812
ダケカンバ果穂
葉が変に膨れていた。裏を見るとアブラムシがたくさん付いている。「虫えい図鑑」には、ダケカンバの虫こぶが載っていない。ウメやサクラのハチヂミフシに似ているので、ダケカンバハチヂミフシと命名する。 虫こぶ

静岡県
大井川東俣
040812
ダケカンバ虫コブ

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