アズキナシ |
学名 | Sorbus alnifolia |
別名 | ハカリノメ | |
小豆梨 | 分類 | バラ科ナナカマド属 (落葉高木) |
ヤマナシに似た樹で、小豆のような実をつけることからか。 | 原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州、アジア北東部 |
神奈川県 | 丹沢、箱根のシイ・カシ帯上部〜ブナ帯に生える。 | |
用途 | 庭木、建築・器具材、薪炭 | |
山地に普通に生える。丹沢では尾根筋や乾燥した斜面に点在する。樹高は15mほどになる。花が葉の上に出て咲くため、夏はあまり目立たないが春には花が、秋〜冬には赤い実のたくさんついた樹が目立つ。 | 樹 丹沢 桧岳 081122 |
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樹皮は灰黒褐色。縦に縞が入る。 | 幹 丹沢 加入道山 071209 |
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葉は互生、あるいは短枝に束生する。葉身は広卵形または楕円形、先は短く尖り、基部は円形。縁には重鋸歯がある。側脈が目立ち下面に凸出する。両面に軟毛が散生する。 | 葉 群馬県 水上町 赤谷 090606 |
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花は5〜6月に、枝の先端や上方の葉腋から散房状花序を出し白い小さな花をつける。花弁は5個で碗状に反る。 | 花 丹沢 城ヶ尾峠 090531 |
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秋には葉が黄色くなる。透けるようになると側脈がより目立つ。実は赤くなりはじめている。 | 黄葉 丹沢 城ヶ尾峠 081012 |
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長楕円から楕円形の実が冬に赤く熟す。ナシ状果で、萼筒が落ちた痕が頂部に丸く残り、皮目もある。花序ごと落ちることが多い。 | 実 丹沢 加入道山 071209 |
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種子は4つだが未発達のものもあり、2〜3つが果実の芯に集まっている。5mmほどの先の尖った楕円形。 | 種子 丹沢 仏果山 190105 |
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冬芽は長卵形で先が尖る。5〜6枚の赤みを帯びた芽鱗でおおわれる。 若い枝は赤みを帯びた褐色で白い皮目が目立つ。 |
冬芽 上野原市 秋山 190107 |
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短枝をつくりやすく、花は短枝に咲く。短枝には、枝をとりまく筋状の葉痕が重なるように見える。 ハカリノメの由来を、白い皮目に求める説明が多いが、こちらが本当の由来ではないか。 |
短枝 上野原市 秋山 111129 |