アセビ | 学名 | Pieris japonica |
別名 | アセボ、アシビ | |
馬酔木 | 分類 | ツツジ科アセビ属 (常緑低木〜小高木) 有毒植物 |
有毒植物で、食べると足が痺れる。足痺れ(あししびれ)が転じてアセビになったとか。馬酔木と書くが、馬がこの木の葉を食べるか不明。シカの食害が多い丹沢でも、アセビは健在。 | 原産・分布 | 本州(山形県以西)、四国、九州 |
神奈川県 | 丹沢や箱根の、やや乾燥した山地に多い。横浜市の丘陵地に生えていたものは、盗掘のため今は無い。 | |
用途 | 庭木、公園樹、床柱、薪炭 | |
丹沢の尾根筋に、アセビが多い。鹿が食べないため、優占種となり、アセビ林のようなところもある。 樹高は4〜5mになる。よく分枝し、こんもりとした樹形を作る。 ★毒★全木にテルペノイドのグラヤノトキシン(grayanotoxin)を含む(痙攣毒)。 |
樹 丹沢 天王寺尾根 050816 |
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樹皮は、縦に細かく裂ける。幹がねじれるものもあり、ネジキに似る。 | 幹 丹沢 水の木 020112 |
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葉は、枝の先に集まって互生する。葉身は、倒披針形で質は厚く、先は鋭尖頭。表面は濃緑色で光沢がある。縁には、荒く低い鋸歯がある。 新芽は赤みを帯び、花の終わった後でも、樹が賑わう。しかし、新葉に毒成分が多いと言われる。毒成分はグラヤノトキシン。 ★効用★葉を煎じて農業用の殺虫剤とした。 |
新芽・葉 丹沢 丹沢山 050515 |
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3〜4月に、枝先の円錐花序に白色の花を開く。花冠は下を向き、壺状。先は短く5裂する。 園芸品種が多数ある。 |
花 横浜市 鶴見花木園 040405 |
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実は、扁球形の刮ハで、花とは反対に上向きに付く。9〜10月に熟し、5裂する | 若実 丹沢 天王寺尾根 050816 |
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花芽の準備は早い。夏には、翌年の蕾ができている。木により、実が付いている木と、蕾の付いている木が分かれる。隔年開花なのだろうか? | 花芽 箱根町 湖尻 050830 |