アラカシ |
学名 | Quercus glauca |
別名 | ボウガシ | |
粗樫 | 分類 | ブナ科コナラ属 (常緑高木) |
枝や葉が粗いカシの意。カシは堅しから。カシの仲間は、材が堅いことで有名。 | 原産・分布 | 本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄。済州島、アジア東南部。 |
神奈川県 | 山地の上部と三浦半島を除く、全域に分布する。 | |
用途 | 公園樹、建築・器具材 | |
山野に生え、樹高は約20mになる。写真は標高500mくらいの尾根筋に生えていた。風も強く厳しい環境のせいか、葉は小さく空が透けて見える。 |
樹 丹沢 仏果山 190107 |
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葉は互生し、葉身は長楕円形で、先は尾状に尖る。縁は、上半分に粗い鋸歯がある。 |
葉 神奈川県 農業研究所 021211 |
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展葉時の葉は主脈で2つ折りになっていて托葉がまだ残る。 冬芽の写真のように頂生側芽が多いので、春の芽吹きでは複数の芽が四方八方に伸び始める。 |
新葉 横浜市 鶴見区 030404 |
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春の新芽の伸び始めに、若枝の付け根から穂状の雄花序が数個下垂する。花軸には褐色の軟毛がある。 | 雄花 埼玉県 比企郡 嵐山町 120428 |
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雌雄同株で雌雄異花。 雌花序は若枝の上部の葉腋につく。 |
雌花 埼玉県 比企郡 嵐山町 120428 |
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堅果は秋に熟す。殻斗の模様は環状。花柱の先端がそのまま残る。 | 若実 平塚市 高麗山 070923 |
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冬芽は枝の先端に集まる。頂生側芽と呼ばれ、ブナ科の木には多い。 春に芽吹くと上の新葉の写真のように、複数本の新しい枝が一度に芽吹いて伸び始める。 |
冬芽 東京都 海の森公園 160227 |