アカマツ | 学名 | Pinus densiflora |
別名 | メマツ、オンナマツ | |
赤松 | 分類 | マツ科マツ属 (常緑高木) |
樹皮が赤褐色なのでついた名。 | 原産・分布 | 北海道(西南部)、本州、四国、九州、朝鮮、中国北東部 |
神奈川県 | シイ・カシ帯〜ブナ帯下部の乾燥気味の土地に、広く分布する。 | |
用途 | 庭木、防風、砂防樹、建築・土木・器具・楽器材、床柱、パルプ | |
山野に普通に見られるが、本来の自生かどうか判別は難しい。海岸に多いクロマツと比べ、山地に生える。乾燥に強いので、尾根筋に多い。若木は陽樹で、新しい土地によく生える。 かつては、薪炭用などで多く植林された。最近は、マツノザイセンチュウによる被害などで減少している。 アカマツ林では、秋にマツタケが取れる。 |
林 長野県 駒ヶ根 050829 |
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幹は直立するか、やや曲がり、30〜35mになる。樹皮は、白みを帯びた赤褐色で、縦長の亀甲状に亀裂して剥がれる。 材は建物の梁や棟木など構造材として用いられる。 枝の切り口など傷には松脂が大量に出る。 ★薬効★肩こり、打ち身。生薬名「松脂(しょうし)」。生松ヤニを水と煮沸し固めたもの。軟膏の基材とした。民間療法では船酔いの薬とした。 |
幹 品川区 林試の森 041031 |
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葉は断面が半円形の長針形。先端は尖り触れると痛い。仲間のクロマツに比べると柔らかい。 針葉2本が対となり束生する二葉タイプ。マツ科マツ属には三葉タイプ、五葉タイプがある。 ★薬効★卒中、冷え性、動脈硬化、滋養、強壮、食欲不振。民間療法では松葉を細かく刻み焼酎につけて用いた。 |
葉 上野原市 秋山 160330 |
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雌雄同株、雌雄異花。 雌花は若枝の先に2〜3個付き、紅紫色。写真はすでに受粉後。 |
雌花 藤沢市 六会 050513 |
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雄花は、若枝の下部に多数付き、楕円形で房状になる。 葉は2個づつ付き、長さ7〜12cmの針状。 |
雄花 藤沢市 六会 050513 |
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球果は翌年の10月に成熟する。写真は受粉後ちょうど1年目の状態の実。実の上に伸びている枝は、この春に成長した新枝。この新枝の先端の状態が写真上。 | 若実 藤沢市 六会 050513 |
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球果は翌年の10月に成熟する。写真は既に種子を散布した後、春まで残ったマツボックリ。 | 実殻 上野原市 秋山 160330 |