AKAYAプロジェクト木の実の豊凶調査(1)

赤谷プロジェクトでは、自然の営みについて、様々な側面から調査をしている。
その中で、基礎調査の一環として、木の実の豊凶調査を、サポーターチームで行うことにした。
自然生態系の中で、木の実の豊凶は、重要な因子になる。
木の実は、森の動物達にとっては食料であり、樹木にとっては、自分の子孫を残すための、種子である。

2005年の8月から準備をしたが、実際に、その年の調査は満足にできなかった。
豊凶調査の経験者がいない中で、資料を調べながらの準備実施に、結局1年かかることになった。
やはりやってみると、いろいろ悩むことがある。

基礎調査なので、毎年、結果を見ながら、調べ方や、調べる対象を見直し、気長に続けることになると思う。
当面は、動物にとっての、食料の豊凶と言う観点で、ブナ、イヌブナ、コナラ、ミズナラ、クリ、クルミなどを対象とした。

2005年10月8日 土曜日 曇り

調達資材。沼田のホームセンターを、半日物色して、使えそうなものを集めた。トラップ数は、とりあえず12個分。予定では26個必要になる。



トラップのセット。セットしやすいこと、口の面積が一定になること、などが条件だが、なかなかうまくいかない。



本来、丸い口金が欲しいところだが、うまいものが無かったので、支柱を突っ張って三角形にした。だから、面積を一定にするのが、難しくなってしまった。

完成形。これを、12カ所にセットした。下に、目印の杭を打つ。

2005年11月13日 土曜日 晴れ

一カ月後。紅葉がみごとな、秋晴れの日になった。

何がトラップに入っているのか、何となく興味津々の回収作業だった。

見えるのは枯れ葉ばかりだが。トラップを覗き込むSさん。


トラップの上空写真。見事なコナラの黄葉。



コナラは少なかった。入っている実も、虫食いばかりだった。



ブナの実は多かった。

 

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