2005年7月2日〜3日
炭を焼くには、まず炭窯作りからやらねば、と赤谷プロジェクトの中で炭窯隊の隊長を拝命した。2005年の5月には、連休を返上して窯穴堀を始めたのだが、先生不在の窯作りは失敗だった。それから2ヶ月後、地元の笛木正幸さんをメイン講師にお願いし、10月の初窯を目標に土窯作りが始まった。これはその記録である。
7月の炭窯隊は、地元の方々を指導役に、荒堀り、平石の調達、窯穴の形成を行った。初回の報告はnacs−j出島さんから。了承のもと文章、写真共に拝借、掲載させていただきます。
炭窯隊 報告 |
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2日の講師は、地元赤谷集落の阿部年男さん、阿部佐太雄さん、桜井安男さん、久保田保雄さん、林元保さんの5人です。 水はけのよさそうな適地を決めて、荒堀りからはじめます。前回の練習時同様に手堀りで掘り進めます。力まかせにスコップを振り回すだけでなく、板を使って上から下へ土を削り落とす方法を教えていただきました。これだと省力的です。 |
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同じ頃、平石調達班は山へ適当な平石の調達に行きました。講師の先生の持っている杉林です。以前、講師の先生が窯をつくったときにもこの山から石を搬出したそうです。状態のよい平石を軽トラックで4台分搬出しました。 |
荒堀りも佳境です。週始めの雨の予報を覆して、日差しも照ってきました。 |
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明日窯形成の講師をお願いする笛木さんの指示通り、あらかた掘っておくところまでが今日の作業目標でした。雨で濡れないよう、杭を立ててビニールシートを被せて、初日の作業は終了です。講師のみなさんありがとうございました。 |
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3日はあいにくの小雨模様でしたが、永井地区から現役で炭を焼いている笛木正幸さんを講師にお招きし、窯形成作業を行いました。 | |
笛木さんによる窯位置決め、笛木さんは数十分、誰も話しかけられないくらいに集中しておられました。窯の入口と煙の吹き出し口を決め、村民の小林正さんに調達していただいた吹き出し口用の石を設置します。入口は耐火レンガを使うことにしました。 | |
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重要なポイントが定まったら、窯の形に合わせて側壁となる部分に粘土と平石を積み重ねていきます。 粘土は5月に村内から調達した粘土に水を入れ、壁に貼り付くように加工します。ここからはサポーターの出番です。以前の作業でコツを掴んだ人が中心に、笛 木さんに細かく指導をいただきながら、側壁を積み上げます。細かい技術が必要なところは、笛木さんが職人技を披露していただきました。 | |
8時30分に作業を開始して、お昼休みをはさんで、側壁が積み上がったのが14時30分。その後、側壁全体を粘土で覆います。 15時30分、あとは天井を積み上げればよいところまで、作業が進みました。軽トラック4台分の平石は8割方使い、5月に調達した粘土は2トンほとんどを使い尽くしました。 たくさんの村の方々に、ご協力とお世話をいただきました。次回の作業は、いよいよ天井張りと雨よけの小屋掛け作業です。 |