職安にて(雇用保険の活用)
職業安定所には、県の職業訓練校の資料をもらいに行ったのが初めてだった。
造園関連の学校や訓練施設を調べているうちに、県立の高等職業技術校があることがわかった
鶴見と平塚の2校に造園関連(エクステリア)コースがある。
そして、その資料は地域の職安にある、となっていた。
その後、鶴見の高等職業技術校に通うことになるが、そこの紹介は別の機会にする。
職業安定所(ハローワーク)は、国の管轄(厚生労働省)の役所で、地方自治体ではないため、
例えば、横浜なら区ごとにある、という訳ではない。
たまたま僕の住んでいる地域は、区の名称と同じ港北職安が最寄り職安で、歩いて行ける所にあった。
しかし、地域によっては隣の自治体まで行かないと無い、といったような不便があるようだ。
自分の地域の職安がどこにあるのかは、厚生労働省のホームページで分かる。
会社を辞めると、一般的に雇用保険に加入しているはずなので、失業保険をもらいに職安に行く。
僕も、実際に退職後すぐに、
・離職票(会社で支給)
・雇用保険被保険者証(会社で支給)
・身分証明証(免許証など)
・印鑑(認め印)
・銀行の通帳(失業保険の振込先)
・写真(3×2.5cm 1枚)
を持ってあらためて職安に行った。
失業保険は、いろいろな条件で受給期間が決まってくる。
よく知られているように、会社を自己都合で辞めたのか、会社の都合の退職だったのかによって大きく変わってくる。
「早期退職優遇制度」というのは自己都合になっているようだ。
僕が辞めたときの離職票にも、自己都合であると自分で認めて押印しないと、優遇制度が適用されない雰囲気だった。
自己都合だとどのようになるかと言うと、
(1)受給期間が最大で180日と短い(会社都合だと330日)
(2)受給開始までが退職後3カ月+1週間と長い(会社都合だと1週間のみ)
つまり、充分に準備をして会社を辞めているはず、という理由のようだ。
離職票の離職理由は、なるべく会社の都合にした方が良い。希望退職だって、会社の都合だ!と主張した方が良い。
ところが、自己都合でもグーンとよい条件で失業保険の給付を受けられる方法があった。
それは、職安所長の指示で職業訓練を受けることである。
訓練校の入校までに失業保険給付手続きをすませれば、その条件をみたすこととなり
(1)訓練期間中は失業保険の給付を受けられる(僕の場合は1年間)
(2)訓練が始まると同時に受給が開始する。
(3)通常の基本手当以外に、通所手当(交通費)、受講手当(弁当代?)が支給される。
と至れり尽くせりである。
勉強させてもらいながら、生活費は基本的に支給されるという、願ってもない条件だった。
僕が、県の訓練校に決めた理由の一つでもある。
中には、既に失業保険を受給中で訓練校に通い始め、それから1年間支給されている人もいた。
最大で1年半の受給期間となっていた。
就職希望の職種の訓練を受けることが通常だが、別の訓練を受けて就職することも不可能ではない。
訓練校の最後には、就職のお世話もいろいろ受けられる。
そして、就職先が決まると「常用就職支度金」が支給されることになる。
これにも条件があるが、知っておいて適用されるようにできれば、とてもありがたいことではある。
職安は今、ネットワーク化を進めている。
インターネットでも職探しができるが、職安に行くと、インターネットに非公開の求人票を含めて端末検索ができる。
港北職安にも、今年になって50台以上のパソコンが並び、職探しに活用されている。
職安の雰囲気も変わってきている。