歩くこと
2004年9月10日
みなさん歩いていますか?
健康の維持には、1日1万歩、歩きなさいとよく言われていた。それで万歩計と言う器具がよく売れる。
走ることは、人によっては健康を害する場合がある。また、自転車は上り坂でないかぎり、大した運動にならない。
だから僕もよく歩いた。
万歩計がなくても、大体何歩、歩いたかは判るようになった。
僕の平均は、100歩/分だった。つまり100分で1万歩だ。
今は使わなくなった万歩計
サラリーマンの頃、最寄り駅から都合4駅前で下車し歩いたことがよくある。
電車の路線の関係で、そんなに距離があるわけではなく、50分くらいかかった。往復で1万歩だ。
職業技術校の頃は、学校との往復をよく歩いた。いや、自転車の方が多かったか。
歩くと片道1時間10分はかかった。
最近は、非常時に備えて、会社から歩いて自宅まで帰れるようにしなさい、と言う話がある。
どのくらいのサラリーマンが練習?しているのだろうか。
歩くと新発見がいろいろあり、実は楽しく、たぶん癖になる、と言うことを知っているのだろうか。
何と言っても隣の家、街、駅、商店街、お風呂屋、公園e.t.cを覗きながら歩けるのだ。
江戸時代の基本的な交通手段は徒歩だった。
東海道53次と言うが、実際は普通の人で20日くらいで、江戸〜京都を歩いたらしい。
1日に平均20〜30Kmくらいを歩くとすれば、そんなもんなのだろう。
電車もバスも自家用車も、自転車だって無い生活を想像しようとしても、想像できていないような気がする。
山に行くと言うことは、歩くことが前提になる。僕が使っている、山で歩くための道具を紹介する。
まず、靴はキャラバン製の2ウェイ渓流靴を使っている。
これは、靴底として、ゴム底とフェルト底とを取り替えられる、というアイデア商品だ。
沢歩きと尾根歩きの両方を楽しみたいときには、やはりこれになる。
僕の買ったものは、靴本体がひどく重かったが、最近は軽いバージョンが販売されているようだ。
靴底全面が強力マジックテープになっていて、ゴム底(左)とフェルト底(右)を取り替えられる。
この靴の利用面で悩みがある。
沢歩きを前提にすると、ソックスは渓流用ネオプレーン足袋となる。汗をかくとヌルヌルし、靴の中で滑る。
山越えなどで下りが続くと、爪先が圧迫されて極度に痛くなる。覚悟はしているが、いつも苦しめられる下山である。
今年の大井川東俣行で、塩見岳からの下りに、試しに途中でソックスの裏表を逆にして履いてみた。
一時、かなり痛みが和らぐのを感じた。が、1時間も歩くと元のように痛くなった。
沢歩きに使った靴は、本体が濡れてしまい、山行中にはなかなか乾かない。乾いたソックスを沢山欲しいと思う。
山釣り登山には、簡易アイゼンあるいは靴チェーンをよく持っていく。
源頭での最後の詰め、などのガレ場で簡易アイゼンは結構役立つ。しかし、着脱が面倒だ。
一般的な滑り止めで、着脱が簡単なのが靴チェーンだ。靴底に取り付けられるタイヤチェーンみたいなものだ。
最近はやりのステッキは、持っているだけで邪魔な感じがして、買ったけれど使ったことがない
靴チェーン これで結構しっかり装着できる。
渓流釣りには、地下足袋と草鞋が良い、と聞く。
里山保全などの山仕事でも、滑らない、ゴミが入らない、蛭が入らないなどの理由で地下足袋が良い。
しかし、山歩きで地下足袋は、裸足と同じで、疲れてしょうがないないのではないかと思う。
目的に合わせた足回りと言うのが、やはり重要なのだろう。
歳をとっても元気に歩くには、体力、筋力だけでなく、関節の健康状態も重要だと思う。
僕は40代の初めに膝の痛みが出て、整形外科に行くと、「軟骨がすり減っている、歩くな」と言われた。
それからは、その医者に行くこととスキーを止めて、鍼に通い、スポーツセンターに行ってトレーニングをした。
今は山に行っても、膝の痛みはほとんどない。でも、走ることは危ないような気がする。
対処療法しかしない整形外科は、患者を知らないのだと想う。
患者は歩きたいから医者に行く。歩くな、と言う医者は無意味だと思う。