モンクロシャチホコ | 学名 | Phaleorodonta flavescens |
分類 | チョウ(鱗翅)目 | |
加害樹 | サクラ、ウメ、リンゴ、ナシ、サンザシ、ニレ、クヌギ | |
土中のマユで越冬し、7〜8月に成虫が羽化する。成虫は葉の裏側に卵塊を生む。孵化幼虫は赤褐色で群生、成長すると紫黒色になり、白い毛を束生する。老齢幼虫は、木を降りて浅い土中でマユを作る。 | 加害部 | 幼虫(葉・食害) |
加害時期 | 1回/年(8〜9月) | |
防除方法 | 高所が多く、薬剤散布しかない。有機リン系農薬、スミチオン、ディプテレックス、カルホス、オルトランなどが有効。8月以降に散布。 | |
人への害 | 特になし。糞が大量に落ちると汚れる。 | |
8〜9月のサクラにつくケムシは、モンクロシャチホコと思って間違いない。実害はほとんど無いが、葉を全部食われると、場合により花の狂い咲きの原因になる。 若齢幼虫は赤褐色をする。 |
若齢幼虫 横浜市 港北区 070903 |
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老齢になると、紫黒色で白い毛が多くなる。踏みつけて潰すと、体液が緑色で黒緑色。 木から下りた老齢幼虫 |
老齢幼虫 横浜市 港北区 060913 |
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枝の単位で、葉が丸坊主になる。 | 食害を受けた枝 横浜市 港北区 060913 |
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普通は、糞の有無により、被害発生を知る。コーヒー豆を小さくしたような形をした糞が、大量に落ちる。気がつくときには、老齢幼虫になっていることが多い。糞が多いと、赤褐色に路面が汚れる。 | 独特の形の糞を落とす 横浜市 港北区 060913 |