トモエソウ

学名 Hypericum ascyron
別名
連翹(中)
巴草 分類 オトギリソウ科オトギリソウ属 (多年草)
花弁がねじれて、巴(ともえ)模様のようになるための名。
巴とは鞆(とも:弓を射るときに使う左腕の防護具)絵で、水が渦巻くような絵柄が使われた。三つ巴などの家紋にもなっている。
APG分類 オトギリソウ科オトギリソウ属 (多年草)
原産・分布 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、東アジア温帯
神奈川県 広く点在して分布するが、数は少ない。山地草原に生える。
花の時期 7月〜8月


山地、丘陵の明るい草地、林縁に生える。立ち上がり高さ50〜100cmになる。上部で分岐して黄色い花を多数つける。
山梨県上野原市秋山 130703


近縁のオトギリソウと比べると花が大きく華麗でもある。
茎には4稜があり、葉は対生する。
山梨県上野原市秋山 110728


葉は披針形で、上から見るときれいな十字対生になる。
基部はやや茎を抱く。
山梨県上野原市秋山 110728


花は両性花で、直径5cmほどで、5数性。花弁が一方向にねじれて巴状になるのが特徴。
花言葉 「秘密、人気のある」
山梨県上野原市秋山 110728


花弁は5個、雄しべは多数あって5束に分かれている。花柱は先が5裂する。
山梨県上野原市秋山 130703


果実は広卵形の刮ハ。基部には縮れた花弁が、先に5裂した花柱が残る。
熟すと鞘が5裂し、種子が風に飛ばされる。
山梨県上野原市秋山 110827


種子は長さ1mmほどの楕円形で、非常に細かい。
写真下には5裂した刮ハがある。大きく裂開しないので、風などで大きく揺れたときなどに、種子がこぼれ出ることが推測できる。茎の長さ以上に遠くには散布されないのではないか。
横浜市港北区 230813


春の芽生え。暗赤色を帯びる。
山梨県上野原市秋山 130328

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