オオバショウマ

学名 Cimicifuga acerina
別名
大葉升麻 分類 キンポウゲ科サラシナショウマ属 (多年草)
葉が大きいショウマの意。升麻(ショウマ)は、同属種の根茎の生薬名で、本種の中国名でもある。 APG分類 キンポウゲ科サラシナショウマ属 (多年草)
原産・分布 本州、四国、九州。
神奈川県 丹沢と小仏山地に分布。ブナ帯の樹林内に生えるが多くない。
花の時期 8月〜10月


湿り気のある林床に生える。地下茎で殖え、小さな群落を作るが、個々の株の寿命がそれほど長くないのか、数年で群落が現れたり消えたりするようだ。
大きく目立つ葉は根生葉。根生葉とは別に根茎から花茎が立ち上がり、花茎の先に穂状に白い花が咲く。
上野原市秋山 141001


根生葉は3出複葉で、小葉は円心形で浅く5〜9裂する。縁には粗い鋸歯と短毛がある。3つの小葉は同形ではなく、中央の小葉を挟んで全体として左右対称となる。
上野原市秋山 141001


花茎はほとんど分岐せず、40〜90cmの高さになり、茎の先に20〜30cmの典型的な穂状花序をつける。蕾は球形で、花序の軸に無柄でつく。花は下部から順次上に咲く。
茎葉はあるが退化して苞状。
花言葉 「逃げる、控え目、自由」など。
上野原市秋山 141001


雄しべは多数。中に雄しべより短い雌しべが1つ混ざる。
蕾の外側は萼片。萼片、花弁ともに早期に落ちる。
上野原市秋山 141001


実は4mmほどの袋果
仲間のサラシナショウマやトリカブトの実と形が似ている。
上野原市秋山 141205


種子は黒色で表面に凸凹がある。
上野原市秋山 150301


春の芽生え。夏まで根生葉だけで過ごす。
花茎は7〜8月頃から伸び始めるが、目立たない。
上野原市秋山 150419

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