オオバイケイソウ

学名 Veratrum grandiflorum var. maximum
別名 バイケイソウ
大倍尅 分類 ユリ科シュロソウ属 (多年草) 有毒植物
花が梅、葉が尢魔ノ似ているとした名。 原産・分布 本州(関東、中部地方)。
神奈川県 丹沢、箱根のブナ帯のやや湿った林内に生える。
花の時期 7月〜8月


山地の亜高山帯にかけて、林内や湿った草地に生える。有毒植物。
シカが食べないため、丹沢の尾根や山頂付近では群生していることが多い。
茎が0.6〜1.5mほどに直立し、下部に大きな葉を、上部に大型の円錐花序をつける。基本種バイケイソウ(var. grandiflorum)の変種であり、花被片がやや大きいとされる。丹沢にはオオバイケイソウだけが見られる。
丹沢大室山 070720


シカの食べない植物とされるが、恒常的な湿潤環境に適した植物のために生育エリアを大きく広げることがない。写真のように一定のエリアで群生する。
丹沢丹沢山 050512

丹沢では1500m以上の尾根筋での平坦部や鞍部に多く見られる。
丹沢丹沢山 040513


花被片は6枚、雄しべが6個。ユリ科の共通の特徴。
丹沢大室山 160710


春の芽吹き。
大きな葉身が葉巻状に巻いたように芽生え、開いていく。
この時期の様子はオオバギボウシなどとも似ていて、山菜(ウルイ)と間違えての中毒事例がよくある。この頃から葉を広げる(下の写真)直前までがウルイと間違えやすい。
丹沢丹沢山 060413


葉は広楕円形で、3方向に螺旋状に互生する。葉の基部は茎を抱く。
丹沢丹沢山 050512

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