カラスウリ

学名 Trichosanthes cucumeroides
別名 タマズサ、カラスノマクラ
烏瓜 分類 ウリ科カラスウリ属 (つる性多年草)
赤い実をカラスが好むことでつけられた名。とされるが、カラスが食べているのを見たことは無い。 原産・分布 本州、四国、九州。
神奈川県 シイ・カシ帯の全域に分布し、普通に生える。
花の時期 8月〜9月


あたり一面覆い尽くしたカラスウリの葉。
★薬効★利尿、むくみ、
生薬名は「王瓜根(おうがこん)」。
根の肥大部を採取、外皮を剥き輪切りにして日干しにしたもの。
横浜市港北区篠原園地 100920


葉は互生し卵心形、いわゆるハート型で、3〜5裂するものもある。
葉柄と対に巻き鬚が出て、他のものに巻きつく。
★食★若葉は可食。天ぷら、おひたし、和え物
横浜市港北区篠原園地 100719


雌雄異株
夕方咲き始めた花。
畳まれた花弁がゆっくりと広げられる。
横浜市港北区篠原園地 060901


カラスウリの花は夜開く。
白いレース状の花弁が大きく開いたところ。
花粉媒介のために夜の蛾(スズメガ類)を呼ぶためとされる。
横浜市港北区篠原園地 060901


翌朝の花(雌花)。
白いレースは役割を終えクシャクシャになってしまった。
横浜市港北区篠原園地 060826


若い果実。まさに瓜坊。
横浜市港北区篠原園地 100922


果実。
冬に葉の落ちた雑木林では赤い実が目立つ。
横浜市港北区篠原園地 071209


果実の中は納豆のようにぬるぬるの繊維と種子が入っている。
ヒヨドリなどが食べても、種子がそのまま糞と一緒に出やすい。
種子は打ち出の小槌に似るため、縁起で財布の中に入れる。
★薬効★利尿、むくみ、
生薬名は「土瓜実(どかじつ)」。
熟した赤い果実を採り日干しにする。咳、ひび、あかぎれ
横浜市港北区篠原園地 071209

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