根粒菌(こんりゅうきん)

植物の成長に必要な肥料の三要素は窒素、リン、カリウムで、特に窒素は茎や葉など植物体を形作る重要な要素になる。空気中に窒素は無尽蔵に含まれているが、植物がこれをそのまま取り込むことはできない。従って、一般的に肥料として窒素を与える必要がある。
根粒菌は細菌(放線菌)で、植物の根と共生し、空気中の窒素を固定して植物が吸収できる形(アンモニア体窒素NH3)にする代わりに、植物から光合成生産物を得て生活している。根粒菌と共生する性質のある植物は、昔から開墾地の緑化に使われるなどで肥料木ともいわれる。
写真はハンノキの根の根粒菌(白い粒)


根粒菌を多く共生させる植物
マメ科の草本、木本
ハンノキ
ケヤマハンノキ
ヤマモモ