コウヤボウキの花
緑色の総苞で覆われた蕾。
上野原市秋山二十六夜山 120807
頭花は複数の筒状花からできている。
白い部分は裂開する前の花冠。赤色は萼に相当する冠毛。
上野原市秋山二十六夜山 120807
花冠が5裂し、不規則に巻きながら縮むと中から雄しべが現れる。
雄しべは5つあるが、お互いにひっつき筒状になり中の雌しべを囲んでいる。
先端に花粉が出ている。雄性期。
上野原市秋山二十六夜山 120807
個々の小花が見やすいように総苞を割ったところ。赤い冠毛がきれいだ。
雄性期が終わると雄しべの中から白い花柱が伸びてくる。
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花柱の先が2裂した雌性期。
雄性、雌性の時期をずらすことで自家受粉を避けている。
上野原市秋山二十六夜山 120807
終わった花。
役目の終わった雄しべや花冠は脱落し、総苞の中の子房と白くなった冠毛が残る。
キク科(ほとんど草本だが)の花は、上記のような特徴ある開花過程をとる。
上野原市秋山二十六夜山 120807