　ニガイチゴ酒

樹げむ庵の近くの山への林道脇にニガイチゴが群生している。
毎年、春に花を咲かせ、夏に赤い実を成らせていた。ときどき摘む程度であまり気にしていなかった。
今年はまとめて採取してイチゴ酒を作ってみたくなった。

棘に刺されながら1時間ほど、大きくて熟した実を選びながら採取した。
小屋に帰ってから、ゴミを取り除き、水でざっと洗い流す。
新鮮なキイチゴがかなりの量採れた。

ホワイトリカー1升と氷砂糖300gで漬け込んだ。
指南書には10日で中身は出す、とあり忠実に17日には取り出した。

この果実酒は中身を取り出した後、試飲を忘れて1年を経過してしまった。
改めてグラスに注ぐと琥珀色できれいではあるが在り来りな色でもある。
味は1年経っていることもあり、アルコール味はこなれてまろやかになっている。
かすかな酸味としっかりした甘みで、とても飲みやすい果実酒ができていた。