自然公園指導員日誌(2006年1月8日丹沢山)

 

今年の初登山に、丹沢山に登った。途中の雪の具合や、氷結の状況を見ておきたかった。途中の16号線も246も空いていて、いつもの塩水橋まで1時間少しで着いた。日本海側は、記録的な大雪だが、太平洋側には雪も雨も少なく、丹沢の山々にも雪は少なく見えた。しかし、気温は低く、朝の塩水橋でマイナス2度だった。
(例によって、樹の名前、写真をクリックすると説明ページにジャンプします)

 

1月8日(日) 塩水橋 〜 堂平 〜 丹沢山 〜 天王寺尾根 〜 塩水橋


瀬戸橋を渡ってしばらく冬の林道が続く。雪が薄くつもり、融けて凍った部分が無いので、歩きやすい。林道にはタイヤの跡、登山靴の跡、動物の足跡(イヌらしい)が続く。
左:瀬戸橋
中:雪の積もった塩水川
下:イヌの足跡



林道の向かいの斜面に、日が当たり暖かさがよみがえってくる。紅葉が既に終わったモノトーンの山肌に、赤い固まりがいくつか見えた。時期外れの紅葉か、と思いながら双眼鏡を覗くと、イイギリだった。横に張り出した白い枝に、赤い実を鈴なりに着けている。

イイギリは、自生の木が少ないと言われるが、南向きの斜面のあちこちに、点々と赤いしみのように生えている。この木は、この時期でないと見つけることができないのかもしれない。




左:枝を車輪状に大きく張り出すのが特徴
下:近くで見る赤い実は、結構汚れている。


途中で林道と、一旦分かれて尾根道を急登し、堂平の入り口までいく。

左:林道からの分岐点 中:変な枝(ヤドリギが着き、曲がってしまった) 右:堂平入り口の気象観測小屋

堂平沢を渡るまでは、雪も少なく、傾斜もゆるいため普通の登山靴で充分だった。堂平沢を渡ると、傾斜がきつくなるため、滑り止めがあったほうが楽だ。天王寺尾根の積雪も10〜20cm程度で、昨年に比べると格段に少ない。

左:堂平のブナ林 右上:天王寺尾根分岐点 右下:天王寺尾根

冬芽の写真をいくつか。樹の種類が分かったら、写真をクリックしてください。


山頂手前の尾根筋でアカゲラに会った。登山道脇のブナの枯れ木で、食事中だった。食事が終わるのをじっと待つ。
そう言えば、昨年もこの付近でアカゲラを見た(下)。同じ個体なのだろうか。

昨年


山頂では、日差しがあるので、外のベンチでも何組かが昼食をとっていた。しかし寒いので、みやま山荘のストーブの横で、ビールを飲みながらおにぎりを食べる。
左の写真は、昨年の写真(下)と比べると、山頂での雪の量の違いが分かる。遠く雲がかかっているのは富士山。

昨年

天王寺尾根の悪場(堂平沢の突き上げ)から、関東平野が一望できた。双眼鏡で、都庁舎やランドマークタワーが確認できた。写真にすると見えないと思うが・・ どうだろうか。

手前の山並みは東丹沢(仏果山)、かすんでいるあたりの中央に新宿、少し右に赤坂、さらに右の外れに横浜が見えている(はず)

 

 

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