ヤドリギ

学名 Viscum album
別名 ホヤ、トビズタ
冬青(中)
寄生木、宿木 分類 ヤドリギ科ヤドリギ属 (常緑小低木)
他の樹木に寄生するための名。 原産・分布 北海道〜九州、中国東北部、朝鮮
神奈川県 低地から丘陵地まで広く分布。山地での記録が不十分。
用途 漢方薬
ケヤキ、エノキ、クリ、ブナ、ミズナラ、アカシデ、クワ、ヤナギ類、サクラ類などの落葉樹の枝に寄生する半寄生植物。落葉時期には目立つ。大きさは40〜50cmで、こんもり丸くなる。
冬に、このような枝の固まりを見つけたら、ヤドリギかテングス病かクマ棚あるいは何かの巣である。どれにしても「発見」だ。


箱根町
湖尻
040104
シデの枝に、ヤドリギが付いたために、枝が変なふうに曲がってしまった。上が根に近いほう。不思議というか、不気味にも見える造形だ。

丹沢
塩水川
060108
宿主の幹に食い込んだ寄生根から、水分や養分を吸う。ただし、葉緑素を持ち、自分で光合成をするので、多少の独立心はある。
葉は、対生して倒披針形で厚い革質。先は円頭、基部はくさび形、葉柄は無い。
写真はコナラの木のコブに生えたヤドリギ。コブがあったので種が着いたのか、ヤドリギが生えたのでコブになったのか不明
若木・葉

群馬県
みなかみ町赤谷
100306
種子が樹皮の上に落ちてから、写真のように葉が開いて光合成を始めるまでに3年以上がかかるそうだ。石の上にも3年と言うが、寄生とはいえ大変なのだ。
よく見ると、芽が出ている株以外に、根付いてはいるがこれから芽を出す準備をしている種子も多い。
若木・葉

群馬県
みなかみ町赤谷
100306
枝は丸くて緑色で無毛、2〜3叉状に多数分岐する。
この冬は雪が多かったせいか、株ごと雪の上に落ちていたアカミノヤドリギ。


群馬県
みなかみ町赤谷
050205
果実は液果。直径6mmほどの球形で、熟すと淡黄色。野鳥がこの実を食べて種子を運ぶ。種子のまわりの果肉には粘性があり、木の枝に落ちると樹皮に貼りつき根を伸ばす。
試しに食べると、エグミはあるが甘い。種を吐き出そうとすると、糸を引き遠くに飛ばない。
★食★キレンジャク、ヒレンジャク、ヒヨドリムクドリ


群馬県
みなかみ町赤谷
090126

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