トウネズミモチ

学名 Ligustrum lucidum
別名
女貞(中)
唐鼠黐 分類 モクセイ科イボタノキ属 (常緑高木)
中国のネズミモチの意。 原産・分布 中国原産 (明治初期に渡来)
神奈川県 公園、街路の植栽が野生化。低地に普通。
用途 庭木
高さ10〜15mになる。公園や庭に植えられている。小鳥により種が運ばれ、野生化したものが多い。
在来の植生に影響を与えるとして、外来生物法における、要注意外来植物に指定されている。
樹・花

横浜市
港北区
060707
樹皮は灰色。若木はイボ状の皮目が多い。後に縦に裂け目ができ、老木になると、短冊状にはげ落ちるようになる。

川崎市
川崎区
(植栽)
041023
葉は対生で、葉身は卵形あるいは卵状楕円形、表面は濃緑色で光沢があり、表裏ともに無毛。縁は全縁、葉脈が透けて見えるのが特徴。ネズミモチと区別できる。。 葉裏

横浜市
港北区
6〜7月に、枝先に大きな円錐花序を付け、淡黄色の小さな花をたくさん開く。

横浜市
港北区
060714
実は紫黒色に熟し、名の通り鼠の糞のようになる。
この実を干したものを、漢方薬で女貞と言う。木の中国名と同じ。また実の果実酒も、強壮剤となる。


横浜市
港北区
051121
冬芽は燐芽で小さい。写真は少し膨らんできたところ。1年枝や葉柄は赤味を帯びる。 冬芽

東京都
海の森
160227
こぼれ話
初冬に沢山の実が目につくので、果実酒を作ってみた。ただし、街路樹などの実は、よく洗ってから使用しないと埃っぽい。3カ月程で、黒インクのような果実酒ができあがった。香りも味も朝鮮人参酒のような感じで、いかにも薬効がありそうだ。夜寝る前に飲むと、興奮作用があり、寝付きが悪くなる。暑い夏バテ防止に、昼の食前酒に良いような気がする。

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