トウヒ

学名 Picea jezoensis var. hondoensis
別名 ニレモミ、テイノキ、トラノオモミ、*(エゾマツ、クロエゾ)
唐檜 分類 マツ科トウヒ属 (常緑高木)
材質がヒノキに似ていて代用として使えるため、唐風のヒノキの意。 原産・分布 本州(関東、中部、紀伊半島) 北海道以北(エゾマツ)
神奈川県 1500m台の尾根筋の記録はあるが、標本は未確認。
用途 建築、家具、土木、楽器、器具、船舶材、パルプ
本州中央部と北海道に隔離分布する。本州では、山地の1500m以上に生える。北海道のものをエゾマツと呼び、トウヒはその変種とされる。過去には連続分布していた。
クリスマスツリーとしても使われる。 →「こぼれ話 クリスマスツリー


甲州市
大菩薩嶺
141129
樹皮は、暗赤褐色で小さな鱗片状に剥がれる。
材は白栂(シロツガ)とも呼ばれ、天井板や柱などの建築材や戸、障子などの建具、薄片にしての曲物など用途が多い。


南ア
塩見岳麓
040814
葉は線形・偏平で、枝にらせん状または蒲鉾状に多数密につく。先は、若木で鋭頭、成木では鋭頭、鈍頭がある。若枝は黄褐色、剛直、無毛、葉枕の両端の溝が深い。

静岡県
大井川東俣
040812
葉の裏面は、灰白色の気孔線が2状ある。写真では、葉が無柄で葉枕に着いているのが分かる。この葉枕の形がトウヒ属の特徴。 葉裏

静岡県
大井川東俣
040812
球果は長楕円形で3〜6cm。若い時は紅紫色を帯びているが、熟すと黄褐色になり枝から下垂する。

甲州市
大菩薩嶺
141129

樹木の写真Top