タラノキ

学名 Aralia elata
別名 ウドモドキ、オニダラ、タロウウド
(JIS漢字外)木ヘンに怱 分類 ウコギ科タラノキ属 (落葉低木)
山菜のウドは、古くは、朝鮮語名を語源として「ツチタラ」と呼ばれた。ウドに似た木としてタラノキとなったらしい。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、サハリン、満州
神奈川県 県内の全域に普通。
用途 山菜
日当たりの良い山野に生える先駆種。伐採跡地や林縁に多い。山地では、林道沿い、特に林道が沢と交差する付近に多い。
幹はあまり分枝せず、枝は太くて多数の棘がある。
先駆種
樹・花

神奈川県
二宮町
0409111
タラノキ樹
通常は枝の先の頂芽のみが春遅くに芽吹く。木が大きくなると若芽も大きくなる。分枝せずに育った木は大人のこぶし大にもなる。
★食★若芽はタラノメと呼ばれ、天ぷらなどにして食べると美味しい。脂質とタンパク質を多く含み、山のバターとも呼ばれる。
若芽

神奈川県
二宮町
050330
タラノキ新芽
葉は互生し、大型の奇数2回羽状複葉で枝先に集まる。基部はふくらみ茎を抱く。小葉は卵形か楕円形、縁には鋸歯がある。各小葉および葉軸の基部に、それぞれ棘がある。

神奈川県
二宮町
041024
タラノキ葉
8月の初めに、大きな枝の先に大きな花芽が出る。この芽も食べられそうな気がする。 花芽

神奈川県
二宮町
100814
タラノキ花芽
8〜9月、枝先に大形の複総状花序を出し、白い小さな花を多数開く。萼、花弁、雄しべ、花柱はそれぞれ5個。

箱根町
湖尻
050830
タラノキ花
果実は液果で、10月に黒紫色に熟す。
★食★カケス、カラス、キジ、キジバトツグミヒヨドリホウジロ、マヒワ、メジロ


群馬県
水上町
赤谷
071007
タラノキ実
まだ冬の盛りの芽。芽燐で覆われている。芽燐はもろい。
葉痕はU字型で、頂芽の場合、ほぼ1周している。
冬芽

横浜市
港北区
070110
タラノキ冬芽
棘の無いタラノキ。
メダラには、棘が少ないものと、全く無いものがあるらしい。新芽が無毛である点も異なり、一見、タラノキに見えない。
メダラは、タラノキの変種であるが、母種と同じくらいに分布している。
棘無し芽

藤沢市
六会
(植採)
050421
こぼれ話
近郊の山では、心ない人が、すべての芽をむしり採ってしまうため、枯れる個体が多い。常識として、2番芽、3番芽は採らないようにするべきである。
丹沢に釣りに行き、人の入らない沢筋に、4m以上になったタラノキを多数発見した。枝分かれせず、1本立ちのため、芽を採るのに苦労をした。芽は自分のこぶし大はあり、異様な大きさだった。さすがに、天ぷらにしても火が中まで通らず、そんなに美味しくなかった。何事もほどほどが良い。

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