シロダモ |
学名 | Neolitsea sericea |
別名 | シロタブ、タマガラ、オキノミノキ | |
(漢字名無し) | 分類 | クスノキ科シロダモ属 (常緑小高木) |
葉の裏が白いタブノキがもと。タブ、ダモについては、タブノキを参照。 | 原産・分布 | 本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄、南朝鮮、中国 |
神奈川県 | シイ・カシ帯のほぼ全域に分布する。 | |
用途 | 庭木、建築・器具材、薪炭材 | |
暖地の山野に普通に見られる。特に沿海地に多い。樹高は15mになる。 春の樹は、若葉を枝先に垂れ下げる。若葉は黄褐色の絹毛を密生させる。後に毛は落ちる。 |
樹 東京都 代々木公園 080505 |
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帯緑暗褐色で割れ目は無いが、丸い小さな皮目と、クレータ状の突起が多い。 | 幹 神奈川県 二宮町 051027 |
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葉は互生し、葉身は長楕円形または楕円形、先は鋭頭、基部はくさび形。縁は全縁。3主脈があり、葉裏は緑白色。 葉裏 |
葉 横浜市 港北区 0202 |
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雌雄異株。 10〜11月、葉腋に1〜数個の無柄の散形花序を付ける。 雄花には6〜8個の雄しべがあり、クスノキ科の特徴で、葯には弁がある。 |
雄花 神奈川県 二宮町 041113 |
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雌花には退化した雄しべ6個と雌しべがある。写真は受粉後の雌花。雄しべなどは見えない。 | 雌花 横浜市 旭区 081129 |
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シロダモの実は、翌年の秋に赤く熟す。従って、雌株では、赤い実と黄色い花とを、同時期に見ることができる。写真の枝先に、蕾がついている。 | 実 川崎市 高津区 051027 |
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果実は核果で、果皮(果肉)は薄く核(種子)が大きい。 | 種子 東京都 海の森公園 161112 |
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冬芽は黄褐色の鱗芽。クスノキの仲間の冬芽は比較的大きく目立つ。 | 冬芽 横浜市 港北区 080307 |
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春に新葉が展開するが遠目には葉とは思えない。両面を密な白い毛で覆われた灰褐色の葉が枝先にたくさんぶらさがる。 | 芽吹き 東京都 海の森 190413 |
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シロダモハコブシ。シロダモタマバエによる虫こぶ。4月に羽化した成虫が、その年の新芽に産卵する。孵化した幼虫は新葉に潜入し虫こぶを形成する。初夏には成熟する。翌春に幼虫は虫こぶ内で蛹化する。 | 葉虫こぶ 横浜市 港北区 060707 |