サンショウ

学名 Zanthoxylum piperitum
別名 ハジカミ(椒)
山椒 分類 ミカン科サンショウ属 (落葉低木)
ハジカミはショウガや山椒の古名。ハジは果実がはぜる様子を表し、カミはニラの古名カミラの略で辛味を表すとされている。山の辛味の意でついた名。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州。南朝鮮。
神奈川県 全域に分布する。シイ・カシ帯〜ブナ帯の林内で普通に自生する。
用途 庭木、香辛料
山地に生え、高さ2〜4mになる。庭にもよく植えられる。写真は実が赤くなったところ。雌雄異種であり雌株でないと赤い実はならない。

丹沢
神ノ川
060903
サンショウ樹
幹は太くなると、コルク質が発達し、棘だけでなく、小さなコブ状の隆起も多くなる。写真のように凸凹の樹皮となる。
材は固いのですりこぎに使われる。


横浜市
港北区
080216
サンショウ幹
葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は5〜9対あり、長さ1〜3.5cmの卵状長楕円形、縁には低い鋸歯があり、鋸歯の凹みに油点がある。
葉を揉むと、強い芳香がある。鰻の蒲焼の必需品である山椒の香味料は、葉を乾燥させてすりつぶしたもの。
★食★ナミアゲハクロアゲハカラスアゲハ


横浜市
港北区
(植栽)
040418
サンショウ葉
雌雄異株
4〜5月に、枝先に小さな円錐花序を出し、黄緑色の小さな花を多数付ける。雄花は雄しべを5本(〜6本)つける。雌しべは退化している。花被片は小さい。
雄花

神奈川県
二宮町100425
雌花序は雄花序より小さい。雌花は2〜3個の子房と、花柱、柱頭が見える。 雌花

神奈川県
二宮町090411
赤い果皮は肉質ではあるが、乾果(袋果)に分類され、2個の分果になる。果皮の表面は細かい皺があり初めは緑色。熟すと赤褐色になり裂開し、球形で光沢の有る黒色の種子を出す。
★薬効★芳香辛味健胃薬。生薬名は「山椒(さんしょう)」。赤く熟したら日干しで乾燥させ、種子を取り除き果皮だけにしたもの。


丹沢
神の川
080925
枝や葉柄の基部に、対生する棘が有る。
冬芽は裸芽で球形。
冬芽

神奈川県
二宮町
060226
若葉に包まれていた花芽(蕾)が伸びてきたところ。 芽吹き

上野原市
秋山
180410

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