カマツカ

学名 Pourthiaea villosa var. leavis
別名 ウシコロシ
鎌柄 分類 バラ科カマツカ属 (落葉小高木)
材が硬くて折れにくいので、鎌の柄に使われたことからの名。別名ウシコロシは、牛が枝の間に角を入れると、抜くことができなくなるくらいに、この枝が強靱であることから。 原産・分布 本州、四国、九州、朝鮮、中国、タイ
神奈川県 全域に分布する。
用途 庭木、器具材、薪炭
山地に普通に生える。樹高は5〜7mになる。
葉の形状や、花序の毛の有無などにより変異が多い。変種としてワタゲカマツカ、ケカマツカなどに分類されている。
写真は、実が豊作だった冬のカマツカ。この年はものすごい量の実が付いていた。数年後の冬に見ると、実はまったく無かった。


丹沢
大室山
051126
カマツカ幹
樹皮は暗灰色で、縦にしわが入る。

神奈川県
大磯町
高麗山
070812
カマツカ幹
春の新葉は赤味を帯び、軟らかい。新しい枝の先に花序がつく。 新芽

丹沢
大室山
050515
カマツカ新葉
葉は互生し、葉身は倒卵状長楕円形で、基部はくさび形、先は尖る。縁には細かく鋭い鋸歯がある。洋紙質で両面ともに無毛。 葉・蕾

厚木市
七沢
110429
カマツカ葉
新葉の展開と一緒に、枝の先に複散房花序を出す。4〜5月に白い小さな花を多数ひらく。
両性花雄性期から雌性期へと変化する。花弁は円形のお碗状で5枚、雄しべは20個、雌しべは先で3つになる。
花言葉 「真心、真実、愛嬌」


小仏山地
石砂山
100516
カマツカ花
果実はナシ状果、7〜9mmの楕円形で、先に萼片が残る。秋には赤く熟す。果柄には、褐色のイボ状の皮目が多いのが特徴。
★食★キジ、ツグミメジロ


丹沢
大室山
071118
カマツカ実
赤くなる木と黄色になる木があるようだ。写真の木は、黄色がきれいだった。 黄葉

丹沢
城ヶ尾峠
081012
カマツカ実
枝はジグザグに曲がり、灰褐色の長楕円形の皮目が目立つ。冬芽は小さく、先が尖った円錐形。
冬芽の外側に、葉柄の基部が残り、紅紫色で目立つ。
冬芽

丹沢
大室山
071118
カマツカ冬芽

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