ダンコウバイ |
学名 | Lindera obtusiloba |
別名 | ウコンバナ、シロジシャ | |
檀香梅 | 分類 | クスノキ科クロモジ属 (落葉小高木) |
ダンコウバイは、ロウバイの一種の呼び名だったが、明治以降本種に用いられている。檀香はビャクダンの漢名で、同じように材に香りがあるため。 | 原産・分布 | 本州(新潟県、関東以西)、四国、九州。朝鮮、中国。 |
神奈川県 | 相模川以西の山地(クリ帯〜ブナ帯)の樹林内 | |
用途 | 庭木 | |
暖地の山地に生え、まばらに枝分かれして3〜7mになる。葉が出る前に開花し、仲間のアブラチャンなどに比べ、花のボリュームがあるため、早春の山の中で目立つ。 | 花樹 丹沢 塩水沢 040316 |
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樹皮は灰褐色で、楕円または円形の皮目が多い。クスノキ科の仲間は、枝を折ると芳香がする。 | 幹 丹沢 水の木 040321 |
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雌雄異株。 3月下旬〜4月、葉に先立って、前年の葉腋に、散形花序を1〜3個付ける。雄花序には、6〜7個花がある。花被片が6個、雄しべが9個、雌しべは退化している。 |
雄花 丹沢 水の木 040321 |
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雌花序には、5〜6個の花が付く。雄しべは9本あるが、花粉は出ない。雄花より、多少小ぶりに見える。 | 雌花 丹沢 水の木 060319 |
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花の後、多くの木々が芽吹き始めるころ、負けずに葉を広げる。柔らかな細毛が絹のように白く光る。 | 芽吹き 上野原市 秋山 190409 |
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葉は互生し、葉身は広卵形で、通常浅く3裂し、裂片は鈍頭。縁は全縁。質はやや厚く、基部から3主脈が出る。 若い葉は微妙に赤みを帯びるが、後に消える。 |
葉 丹沢 塩水沢 040513 |
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果実は8〜9mmの球形の液果。10月には、赤色から黒紫色に熟す。 | 若実 群馬県 みなかみ町 赤谷 050904 |
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ダンコウバイは、花の後は目立たないが、秋になると、美しく黄葉する。 | 紅葉 群馬県 みなかみ町 赤谷 051112 |
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冬芽は赤褐色。葉芽は、芽燐が4〜5枚の長卵形で先が尖る。花芽は、芽燐が2〜3枚で、偏平な球形になる。写真は丸々太った葉芽。 | 冬芽 世田谷区 深沢(植栽) 060118 |