ボケ 学名 Chaenomeles speciosa
別名
貼梗木瓜(中)
木瓜 分類 バラ科ボケ属 (落葉低木)
中国名の木瓜(モッケ)がなまったとされる。 APG分類 バラ科ボケ属 (落葉低木)
原産・分布 中国原産 (平安期に薬用で渡来とされる)
神奈川県 自生は無い
用途 庭木
茎は株立ちし、よく枝分かれする。幹は不規則に曲がり刺があるため、剪定を徹底しないと藪状態になりがち。
園芸品種が多く、花の色は淡紅色、緋紅色、白色、紅と白の斑など。庭木としてだけでなく盆栽などにも利用される。


横浜市
港北区
(植栽)
230402
若い枝や幹は褐色の毛があるが、後に平滑、古くなると灰黒色になる。
灌木の幹の寿命は短い。10年未満で枯れてしまうことが多いようだ。余り太い幹は見たことがない。


横浜市
港北区
(植栽)
230402
幹の頂芽以外の芽から出る葉は、多くは短枝に束生する。短枝は毎年葉をつけ成長するが、枯れると刺として残る。

横浜市
港北区
(植栽)
230402
幹や枝先の頂芽から写真のような長枝が伸び新しい枝になる。
葉は互生し、葉身は長楕円形〜楕円形、縁には細かい鋸歯がある。


横浜市
港北区
(植栽)
040403
写真は短枝についた葉。長枝につく葉に比べ丸味をおび楕円形になる。長枝につく葉は長楕円形が多い。 葉表

横浜市
港北区
(植栽)
230402
葉裏

横浜市
港北区
(植栽)
230402
葉芽と花芽が別で、春には葉より先に花芽が膨らむ。
3〜4月に短枝の腋に、花を数個ずつつける。


横浜市
鶴見区
040304
雌雄同株、花の形状はほぼ同じだが雄性花と雌性花がある。
雄性花は花が終わると自然と落花するが、雌性花は子房が膨らんでくる。


横浜市
港北区
230309
雄しべは多数、雌しべの花柱は5つ、基部は合生する。花柄は短く、ほとんど無い。 花断面

横浜市
港北区
230309
雌性花が多いと、まるで葡萄の房のようになる。多くが脱落してしまい成熟する果実は少ない。 若い実

横浜市
港北区
(植栽)
230402
果実は大きな梨果で固く、不規則な楕円形になる。雌性花が多い割に熟す果実は少ない。7〜8月に黄色に熟す。
酸味が強く、生色には適さない。カリンと同様にジャムにできる。漢方で薬用とした。
★薬効★強壮、鎮痙、鎮咳、水腫、筋肉疼痛、脚気、嘔吐、下痢。生薬名「木瓜(もっか)」。成熟した果実を湯通しをした後輪切りにして乾燥させたもの。
果実

横浜市
鶴見区
040831
バラ科の中のサクラ属やスモモ属などと同様、花芽が葉芽とは別になる。写真の大きな球形は花芽で、小さく花芽の陰になっている三角形が葉芽になる。 冬芽

神代植物園
140129

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