杉の枝打ち研究(2)

 

2004年4月29日(木)

杉の木の枝打ち跡の変化を、長期に調べるために、この春に枝打ちの仕込みをした。今回、色々な切り方で枝打ちし、各切り口に番号を付け、それを写真に撮った。杉の木の健康具合、生育場所の条件などによって、差異があることも考えられるので、3本の木に仕込みをしたかったが、時間がなく2本になった。また、枝打ちの季節による影響を見るため、夏を過ぎた9月を目処に、別な木に枝打ちの仕込みをする予定である。

枝の切り方は、A(枝の一部を残す浅切り)、B(ブランチカラーに合わせて切る)、C(ブランチカラーも切る深切り)とした。これは前回の説明とA、Cが逆になっているが、勘違いである。また、切り口を斜めにしたり、V字に切り込んだりしたものはD(その他)とした。切り口に付けたラベルは、「対象木a|切り方 番号」の構成である。

ラベリングは、建設用マジックで書いたガムテープをガンタッカーで留めた。このラベルの耐久度もテストの一貫で、より良いものがあれば切り換えていきたい。

写真の撮り忘れは、1−A2、2−B1の2枚だった。また後から気付いたが、スケールを一緒に写し込むべきだった。できたら枝の位置ごとの幹周測定と一緒に撮るべきだろう。次回(多分半年後)には忘れないようにしなければならない。

 

枝打ち調査木bP

  

  

  

  

 

枝打ち調査木bQ

  

 

  

  

 

写真は、ラベルも写し込むため枝の切り口が小さくなり、あまり鮮明に見えない。最終的には見易いようにする工夫が必要だろう。

今後の予定は、半年毎に同じ切り口の写真を撮り比較する。定量的な比較ができそうなら試みたい。5年後以降になると思うが、この2本の杉を伐採する時に、材の中での節の残り方も比較できれば成功である。

類似の研究例などがあれば連絡、ご教示頂きたい。

 

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