二宮竹の里竹紙制作(1)

二宮竹の里で、竹紙制作を始めた。
竹で紙を作ることは、かつては商業ベースで行われていたらしい。しかし現在、定常的に行っているところはないようだ。
竹の里の活動の中で、ここのマダケを活かしたもの作りができないものか、と仲間のMさんが提案してくれた。
うまくいけば、地域と連携したもの作り、地域の特産品にできるかもしれない、と夢はふくらむ。
とりあえずは、まず一歩。自分たちの手で、竹紙を作ってみることにした。
参加希望の方は、いつでも結構です。聚の事務局、あるいはゲストブックへ。

2006年6月11日 日曜日 雨

二宮竹の里恒例の、タケノコ祭りの翌日、雨の中、有志が集まった。早速、タープを張り、準備する。

雨の中、集めたタケノコ。今年はタケノコの発生が遅いのか。
思いの外、収穫は少なかった。これでは足りないと思われる。


竹紙の原材料は、もちろん竹である。マダケのタケノコが、少し伸びてしまった頃に集める。どの程度の成長度合いが良いのかは、まだよく分からない。食べれるタケノコでは、繊維が無いだろうし、葉が開いた竹では、硬すぎて加工できないように思う。

初めの行程は、節取り。タケノコの皮を剥き、節を取り、短冊状に割る。


最後に紙になるのは、柔らかい肉の部分の繊維だけである。内側の、白い薄皮も取る、と説明にはあるが、そんなものにかまっていれない状態。また、節には、竹を食う虫が入っていることがある。これも取る。虫にとっては、節が美味しいようだ。

短冊状の竹を水に漬ける。この時は一緒に消し炭を入れてみた。

第一の難関は、この水漬けである。時間が経つと臭くなる、と説明にはある。目茶苦茶臭い、と経験談にもある。そこで、何か入れて臭いを少なくできないか考え、消し炭を入れてみた。ものの本には、水漬けは半年とか、1年の長きになるとあるが、我々はそんなに待てないので、このポリバケツは来月開けることにする。

竹片を完全に水没させ、上に消し炭を入れた、さらしの袋を置いた。

このポリバケツは、45リッター入り。このバケツで漬けた竹を、先行的に処理しながら、やり方を検討する予定。
(写真無し)
この日は、他に90リッターのポリバケツ2個にも、同じように漬け込む予定だったが、タケノコが不足し、他に1個しかできなかった。

 

フィールド記録Top